ひらりは

僕とあかりは、今日で付き合いはじめてちょうど一年。その記念にボンデージファッションが大好きな彼女に黒革のブーツをプレゼントした。僕は、彼女がそれを気に入って、身につけてくれるだけで満足なのだ。本当のことを言うとそれを履いた彼女に虐められたい、支配されていつもの自分を壊されたいなんて思っているんだけど、僕がそんなドMなことがバレたらきっと嫌われてしまう……。でも、そんな欲望を見透かしているかのように彼女は僕の目をじっと見つめてこう言ったのだ。「ねえ、どうされたいか教えてよ」そして、僕は自分の思いを伝えることした――。